デュアルSIMに対応した端末なら、日本の電話番号を残したまま、韓国eSIMでデータ通信できます。日本回線は番号とSMS、必要なときの電話の待受に使い、韓国eSIMはモバイルデータ用にします。
設定で迷いやすいのがデータローミングの扱いです。日本回線側のデータローミングと、韓国eSIM側のデータローミングは、別々に決めます。
料金の面では、日本番号宛てのSMS受信と、通常電話の着信に応答することは同じ条件ではありません。
結論|日本の番号を残すなら「日本回線=待受、韓国eSIM=データ」に分ける
デュアルSIM対応の端末なら、日本回線を日本番号の待受用、韓国eSIMをモバイルデータ用として分けて使えます。
デュアルSIMは、1台の端末で2つの回線を有効にできる仕組みです。音声通話やSMSを受ける回線と、モバイルデータ通信に使う回線は、別々に指定できます。
| 項目 | 日本回線 | 韓国eSIM |
|---|---|---|
| 回線 | 必要ならON | ON |
| 主な役割 | 日本番号・SMS・必要時の電話 | モバイルデータ |
| モバイルデータ | 選ばない | 選ぶ |
| データローミング | OFFが基本 | 購入商品の案内に従う |
日本回線を残すことと、日本回線でデータ通信することは別です。回線をONにしたままでも、データ通信の担当を韓国eSIMへ寄せられます。
SMSだけ受けたいなら、日本回線は待受用に残す
日本番号宛てのSMSが必要なら、日本回線を完全にOFFにせず、データ通信だけ韓国eSIMへ分ける運用が合います。
日本の4キャリアは、海外でのSMS受信を無料と公式に案内しています(2026年8月14日確認)。受信できる状態を保つため、日本回線は待受用にONのまま残します。
格安SIM・MVNOは会社ごとに条件が違うため、契約先の公式ページで確かめます。
通常電話も受けたいなら、SMSとは別に着信料金を確認する
日本回線を待受に残せても、通常電話の着信に応答する条件は、SMS受信と同じ無料条件ではありません。
NTTドコモ・au・SoftBankは、韓国での着信を70円/分と案内しています(2026年8月14日確認)。楽天モバイルは条件が異なるため、別に確かめる必要があります。
留守番電話や転送を使っている場合の扱いも、契約ごとに違います。
SMSも電話も不要なら、日本回線をOFFにする方法もある
韓国滞在中に日本番号のSMS・電話を使わないなら、日本回線をOFFにする単純な運用も候補になります。
決める前に、日本番号でしか受け取れないSMS認証や連絡がないかを見ておきます。日本回線をOFFにしている間は、日本番号宛ての着信もSMSも受けられません。
必要なのが日本の番号ではなく韓国の010番号だった場合や、韓国の番号が付いたeSIM商品を比べたい場合は、ここで扱う範囲から外れます。番号が必要か迷う場合は韓国eSIMに電話番号が必要か、電話番号付き商品を比べたい場合は韓国の電話番号付きeSIMの比較で確認できます。


使っている端末が2回線の同時利用に対応しているか分からない場合も、対応機種を扱うページで先に確かめておくと判断が早くなります。
日本回線を残す目的が決まったら、次は「回線をONにすること」「モバイルデータの担当」「データローミング」を、別々の設定として整理します。
デュアルSIM設定は「回線・データ・ローミング」を別々に決める
デュアルSIMの設定は、「回線を有効にする」「データに使う回線を選ぶ」「各回線のデータローミングを決める」の3つに分けて決めます。
モバイルデータは、Webや地図、SNSなどに使う通信のことです。データローミングは、契約している回線のエリア外で他社のネットワークを使うための設定を指します。

日本回線はONでも、データローミングをOFFにできる
日本回線を待受用にONにしたまま、データローミングをOFFにして、海外でのデータ通信だけを止められます。
NTTドコモは、データローミングがOFFでも電話とSMSは利用でき、インターネットなどのデータ通信はできないと案内しています(NTTドコモ公式/2026年8月14日確認)。
ドコモを利用している場合は、海外で電話・SMSを使う前提として、渡航前にWORLD WINGの申込み状況も確認してください。ahamoは海外での電話・SMSについて申込み手続き不要と案内されているため、ドコモ本体と同じ条件として扱わないようにします。
auは音声通話とSMSのみ利用する場合の設定として(au公式)、SoftBankは電話とSMSのみ利用する設定として(SoftBank公式)、それぞれデータローミングをOFFにする方法を案内しています。
日本回線そのものをOFFにする必要はありません。回線はONのまま、データローミングだけをOFFにします。
楽天モバイルは端末側の設定だけで完結しません。my 楽天モバイル側にも「海外ローミング(データ通信)」や「国際通話・国際SMS」の設定があり、端末の設定とは分けて確かめます(楽天モバイル公式/2026年8月14日確認)。
韓国eSIM側のデータローミングは購入商品の案内に従う
韓国eSIM側は一律にON/OFFと決めず、購入した商品の公式設定を優先します。
World eSIMは、利用するeSIM回線のデータローミングをONにすると案内しています(World eSIM公式)。一方、KTの訪韓者向けeSIMは、データローミングをOFFにすることを勧めています(KT公式)。
旅行者向けのローミング型eSIMと、韓国現地のキャリアが提供するeSIMでは、前提となる接続方式が違います。購入した商品の設定ページに書かれている指定に合わせます。
データローミングをONにしたことが、そのまま高い請求につながるわけではありません。料金が発生するかどうかは、どの回線契約でデータ通信したかで決まります。日本回線でのデータ通信を止めたうえで、韓国eSIM側は商品の案内どおりに設定します。
モバイルデータ回線を韓国eSIMにしても、自動切替は別に確認する
データ回線を韓国eSIMへ指定したあとも、自動でデータ通信の回線が切り替わる設定は別に確かめます。
iPhoneには「モバイルデータ通信の切り替えを許可」という独立した設定があり、ONの場合は状況に応じてもう一方の回線のデータ通信を使うことがあります(Apple公式)。
Google Pixelでも、自動データ切り替えはデフォルトSIMの指定とは別の機能として用意されています(Google公式)。
この設定は通話中のデータ利用などにも関わります。すべての使い方で一律にOFFと決めるのではなく、自分の使い方に合わせて状態を把握しておきます。
データ通信の担当は分けられますが、日本番号で残せるSMSと通常電話は、料金の条件まで同じではありません。
日本番号のSMS受信は無料でも、通常電話の着信は別料金
韓国で日本番号宛てのSMSを受信する条件と、通常電話の着信に応答する条件は、分けて考えます。
| 日本回線 | SMS受信 | 通常電話の着信 | 確認しておくこと |
|---|---|---|---|
| NTTドコモ | 無料 | 70円/分 | データローミングOFFでも電話・SMSは利用可能 |
| au | 無料 | 70円/分 | 音声通話・SMSのみ利用する場合のデータローミングOFF案内あり |
| SoftBank | 無料 | 70円/分 | 電話とSMSのみ利用する設定を公式が案内 |
| 楽天モバイル | 無料 | 契約・利用方法による | my 楽天モバイル側の設定、Rakuten LinkのOS差 |
表の内容は2026年8月14日に各社公式で確認したものです。契約しているプランによって扱いが変わることがあります。
韓国から日本回線で電話を発信する場合も、海外の音声通話料金の対象になります。発信料金の細かな比較までは扱わないため、契約中のキャリアの公式料金ページで確かめてください。
SMS認証を残したいなら、日本回線を完全OFFにしない
日本番号宛てのSMSが必要なら、日本回線を待受できる状態に残し、データ通信だけ韓国eSIMへ分けます。
海外でのSMS受信は、4キャリアとも無料と案内されています(NTTドコモ公式、au公式、SoftBank公式、楽天モバイル公式)。
受信と送信では条件が違います。送信を使う予定があるなら、あわせて公式ページを見ておきます。
格安SIM・MVNOを契約している場合、ここに挙げた4キャリアの条件はそのまま当てはまりません。自分の契約先が案内している海外での条件を調べてから判断してください。
通常電話は「着信できる」と「無料で出られる」を分ける
通常電話を受けられる状態でも、応答すると海外での着信料金がかかることがあります。
NTTドコモ・au・SoftBankは、韓国での着信を70円/分と案内しています(NTTドコモ公式、au公式、SoftBank公式)。
着信できることと、無料で応答できることは別の話です。かかってきた電話に出るかどうかを、料金の条件を知ったうえで判断します。
留守番電話や転送を設定している場合の扱いは契約ごとに違うため、公式ページで個別に確かめます。
楽天モバイルは端末設定だけでなく契約側も確認する
楽天モバイルは、端末のローミング設定だけでなく、my 楽天モバイル側の海外サービス設定も分けて確かめます。
公式ガイドでは、「海外ローミング(データ通信)」と「国際通話・国際SMS」の設定を確認するよう案内されています。海外でのSMS受信は無料です(楽天モバイル公式)。
OS標準の電話アプリで海外の着信を受ける場合は、国・地域別の従量課金になります。韓国での1分あたりの金額は今回確認できていないため、契約者向けの公式ページで確かめてください。
Rakuten Linkは、OSや使い方によって着信の条件が変わります。iPhoneでは着信を受けられないなどの例外があるため、他の3キャリアと同じ設定だと考えないようにします。
日本番号を残す目的と料金の条件まで決まったら、同じ役割分担を実際の設定画面へ落としていきます。
iPhone・Androidでは「デュアルSIMで変える項目」だけ確認する
iPhoneとAndroidで基本の考え方は同じで、違うのは設定画面の名前と自動切替などの扱いです。
ここで挙げるのは、2回線を使い分けるために変える項目だけです。eSIMの追加やQRコードの読み込みといった一般的な初期設定は扱いません。
OSや端末のバージョンによって、メニューの表記が異なる場合があります。
iPhoneは「モバイルデータ通信」と自動切替を分けて確認する
iPhoneでは、韓国eSIMをモバイルデータ通信の回線に選び、日本回線側のデータローミングと「モバイルデータ通信の切り替えを許可」を別々に確かめます。
- 日本回線と韓国eSIMの2回線をONにする
- モバイルデータ通信に使う回線を韓国eSIMにする
- 日本回線側のデータローミングをOFFにする
- 韓国eSIM側のデータローミングを、購入した商品の案内どおりにする
- 「モバイルデータ通信の切り替えを許可」の状態を確かめる
iPhoneで同時に使えるモバイルデータ通信のネットワークは1つです。回線の有効化とデータ通信の担当は別の操作になります(Apple公式)。
iPhoneでは、iMessageやFaceTimeを電話番号でアクティベートする際にSMS送信が使われ、通信事業者によっては料金がかかる場合があります。不要にオン/オフを繰り返さず、利用条件は契約中の通信事業者でも確認してください。
Pixelは通話・SMS・データのデフォルトSIMを分けて指定する
Pixelでは、通話・テキストメッセージ・モバイルデータのデフォルトSIMを、役割ごとに指定します。
- 日本回線と韓国eSIMの2回線を有効にする
- モバイルデータのデフォルトSIMを韓国eSIMにする
- 通話とテキストメッセージのSIMを日本回線にする
- 日本回線側のローミング設定を確かめる
- 自動データ切り替えの状態を確かめる
モバイルデータに使えるデフォルトSIMは1つです(Google公式)。機種やAndroidのバージョンによって表示は変わるため、同じ画面名がすべてのAndroid端末にあるとは考えないでください。
GalaxyはSIMマネージャーで2回線を管理する
Galaxyでは「設定→接続→SIMマネージャー」を起点に、日本回線と韓国eSIMの役割を確かめます。
- 設定から接続を開き、SIMマネージャーを表示する
- 日本回線と韓国eSIMの2回線が有効になっているか確かめる
- モバイルデータに使う回線を韓国eSIMにする
- 通話とメッセージに使う回線を日本回線にする
- 日本回線側のデータローミングの状態を確かめる
Samsungの公式ページでは、eSIMのサービス内容が国や通信事業者によって異なると明記されています(Samsung公式)。販売国やモデルによる差があるため、細かな画面名は自分の端末で確かめます。
eSIMの追加そのものから確認したい場合は韓国eSIMの使い方・設定、自分の端末のeSIM対応やSIMロックなど基本条件を確認したい場合は韓国eSIM対応機種の確認方法で確認してください。


操作する場所が分かったら、あとは画面名ではなく、回線の役割を逆にしないための注意点を押さえておきます。
韓国eSIMのデュアルSIMでよくある失敗は4つ
よくある失敗は、回線の役割を逆にすることと、2つのデータローミング設定を同じものとして扱うことで起きます。
日本番号を残したいのに日本回線をOFFにする
SMSや電話の待受が必要なのに日本回線を完全にOFFにすると、残したかった日本番号の役割を失います。
確認する場所は、日本回線がONになっているかどうかです。データ通信を止めたいだけなら、回線ではなくデータローミング側を操作します。
日本回線のデータローミングをONのままにする
日本回線を待受用に残す場合は、日本回線側のデータローミングがOFFになっているかを確かめます。
確認する場所は、日本回線を選んだ状態でのデータローミング設定です。韓国eSIM側の設定画面と取り違えないようにします。
韓国eSIM側まで思い込みでローミングOFFにする
旅行者向けのeSIMではデータローミングONが必要な商品もあるため、日本回線側と同じ設定へそろえないようにします。
見るのは購入した商品の公式設定ページです。案内されている指定と、端末の韓国eSIM側の設定が一致しているかを見ます。
データ回線だけ変えて自動切替を確認しない
データ回線の指定だけで設定を終えると、自動切替によって日本回線のデータ通信が使われる場合があります。
iPhoneなら「モバイルデータ通信の切り替えを許可」、Pixelなら自動データ切り替えに当たる項目を見ます。
ここで扱うのは、2回線の設定に起因する失敗までです。4点を確かめても通信できない場合は、役割分担とは別の原因を調べる段階になります。設定後につながらないときは、韓国eSIMが繋がらないときの原因と対処を確認してください。

間違えやすい4点が分かったら、自分の端末で役割が正しいかを順番に見ていきます。
保存用|韓国eSIMのデュアルSIM設定チェックリスト
日本回線・韓国eSIM・モバイルデータ・データローミング・自動切替の5点を確かめられれば、デュアルSIMの基本設定は判断できます。
出発前と韓国到着後では、見る内容が変わります。
出発前に確認すること
- 使っている端末が2回線の同時利用に対応している
- 日本番号を残す目的が「SMS」「電話」「不要」のどれか決まっている
- 日本回線の海外SMS・通常電話の料金を確認した
- 購入した韓国eSIMのデータローミングON/OFF指定を確認した
- 楽天モバイルを使っているなら、my 楽天モバイル側の海外サービス設定も確認した
- eSIMの追加・インストールが済んでいる
韓国到着後に確認すること
- 日本番号を残すなら、日本回線が必要な状態でONになっている
- 韓国eSIMがONになっている
- モバイルデータ通信の担当が韓国eSIMになっている
- 日本回線側のデータローミングがOFFになっている
- 韓国eSIM側のデータローミングが購入商品の指定どおりになっている
- 自動データ切替に当たる設定を確認した
- SMS受信と電話着信の料金条件を把握している
確かめられない条件が残った場合は、推測で設定を進めず、契約中のキャリアや購入したeSIMの公式ページで確認してから進めてください。
ここまでそろえば基本設定の判断は終わり、残るのは端末や契約による例外だけです。
韓国eSIMのデュアルSIMで残りやすい疑問
基本の設定は共通でも、eSIMを2つ同時に使えるかどうかや格安SIMの海外条件は、端末と契約ごとの確認が必要です。
Q1.日本の主回線もeSIMですが、韓国eSIMと同時に使えますか?
端末が2つのeSIMの同時利用に対応していれば使えます。eSIMに対応していることと、eSIMを2つ同時に使えることは同じではありません。
Apple公式では、iPhone SE(第3世代)とiPhone 13以降が、2つのeSIMを使ったデュアルSIMに対応しています。iPhone 12以前やiPhone SE(第2世代)などは、eSIM対応であってもeSIMを2回線同時に有効化できるとは限りません。
対応状況は端末ごとに違うため、対応機種を扱うページとメーカーの公式情報で確かめてください。
Q2.格安SIM・MVNOでも同じ設定で日本番号を残せますか?
一律には言えません。海外でのSMS受信や音声ローミングを提供しているか、条件はどうかを、契約先の公式ページで確かめてください。
ここで扱った料金と設定は日本の4キャリアで確認した範囲で、格安SIM各社の条件は含みません。
Q3.韓国から帰国したら何を戻せばよいですか?
モバイルデータ通信の担当を日本回線へ戻し、韓国eSIMが不要ならOFFにします。削除するかどうかは、その商品の再利用や再インストールの条件を確かめてから決めます。
帰国後の一般的な設定の戻し方は、韓国eSIMの使い方・設定で扱っています。

Q4.日本の電話番号ではなく韓国の010番号も必要ですか?
韓国の010番号が必要かどうかは用途によって変わり、日本番号を残す設定とは別の判断になります。
番号の要否と、韓国の番号が付いたeSIMの比較は、それぞれ別のページで整理しています。
韓国の010番号が必要か迷う場合は、韓国eSIMに電話番号が必要かで判断基準を確認できます。

日本番号を残すなら、日本回線の待受とデータ通信を分けて設定します。韓国eSIM側のデータローミングは、購入した商品の案内に従います。契約や端末の条件が分からない部分は推測せず、公式ページで確認してから設定を進めてください。

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